torii sakiko



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小麦粉を全量購入したいと言うお客さまがシェフやデザイナーや投資家の方々を連れて8人で視察に来るらしく私は困っています。どんな人が来るのかわからないし、大雨で圃場はご案内できないし、きゅうりやインゲンならお土産に差し上げられるのだけれどそういうテンションでもなさそうで、おもてなしの仕方がさっぱりわかりません。

とりあえず我が家の小麦を焙煎して作った麦茶をやかんいっぱい2リットル用意したけれど、八畳の居間に8人と夫合わせて9人座ることができるのでしょうか。お茶は2リットルで足りるのか。それとも離れの製粉部屋に押し込んで製粉の様子を見ていただくのみで良いのでしょうか。8人で製粉機を囲むのか。やはりわかりません。

そもそも一昨日まで農業体験がしたいということで3人の方が二泊三日しただけで、息子を静止しながら隠れて娘に授乳し、ご飯に掃除に洗い物、皆さんが夜中まで宴会して賑やかな中で必死に寝かしつけ、おやすみなさいと挨拶してから夜中の授乳、皆さんが起きる遥か前に息子の起床で、朝ご飯は2回作ることになり、片付けが終わったら洗濯4回、なんてやっていたら滅茶苦茶に疲れてしまってやる気を全部失っているところなので、やはりさっぱりわかりません。

こんなにわからないときって、どうしたら良いのでしょうか。
台風後の増水で大豆畑にあるマスにニジマスが流れてきて、網ですくって塩焼きでいただきました。大滝神社から時々流れてくるのを地域の皆知っていて、水利権のあるところだけ見回ってとって食べます。我が家は米農家なので特に水利権で地域と繋がっていて、この地域の良いところも悪いところも教えてもらえます。こちらに来てお盆は殺生にあたるので草刈りはしないと教えてもらいました。老人だけで住んでいて草刈りが出来ない家は、昨日までに息子さんやお孫さんが帰省し汗を流していました。
私の子らも、そんな風になるのでしょうか。娘が産まれて一ヶ月以上経ちましたがまだ毎日息子の赤ちゃん返りに付き合っています。私はもう疲れてしまった、疲れ果てたというのが正直なところですが、この子らが帰ってきてくれるような家にするべく必死にやっています。
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私の中のヒステリックと戦っている。それも毎日、出てくるなよヒステリック、出てくるな!って必死になるほどヒステリックが高笑いしながら近付いてくる感じでぐったり。だけれどこの戦いに勝ったら、一生無闇に怒ったり無駄に人を(特に我が子を)傷つけなくて済むんじゃないかと思っていて、しばらく戦う決意をしている。
そうそう、義兄が癌を自分で治した人から話を聞いて(義兄は癌ではない。話を聞いただけで健康です。)「戦っちゃいけないそうですよ、戦うという意識がいけないんです。戦うと負けちゃうんです。」と教えてくれて、その通りかもしれないと思っていたのだけれど、今になってその癌の人は対自分で、抗がん剤で戦わない分、自分対自分で戦っていたんじゃないかと推測している。義兄はその後アドラーが素晴らしい!と言っていて、なんだか彼自身もやはり自分対自分、しているような気がする。子供に「されて嫌なことはするな」なんて教育することがあるけれど、残念ながら親からされた嫌なことも他人からされた嫌なことも楽しい思い出より断然強く心に残っていて、歯止めがきかないと同じようにやっちゃう。負の連鎖ってある。それを自分対自分で冷静に抑えられるようになったら、立派な親や大人なのかな、まだ答えは出ていないけれど、第一歩は間違いなくそこだと思う。
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