torii sakiko



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今日の息子は保育園に行きたくて行きたくて、毎日一時間以上「ほいくえん いかないー」と泣いていたとは思えない態度で登園した。これには理由があって、人生初の自分専用傘を手に入れそれを先生に見せたいというそれだけのことなのだけれど、にこにこ登園してくれて本当に良かった。ここのところ愛も薄らぐほどしつこく泣くので、こちらも限界間近でどうしたものかと悩んでいたところだった。たかが傘、されど傘で、ほとんどの同級生が持っている傘を、我が家ではカッパを着るか傘を使わない生活であったので買い与えておらず、三日間降り続く雨の中、小さな心を「かさ ほしい かさ ほしい なんで ぼくだけないの」でいっぱいにしてしまっていたのだ。みんなと同じが良いこととは思わないけれど、わたしだって高校生の頃みんなと同じルーズソックスが履きたかったと思い出した。もしルーズソックスを履いて登校できたら、高校が楽しかったかもしれないし、自分に自信がついたかもしれないと思う。息子のおかげで、少しのことがこどもの心を大きくするんだと学ばせてもらえた。晴れているのに、朝起きてパジャマのまま傘をさして、晴れているのに傘を持って登園したから、明日は「傘は雨の日だけ」を納得してもらえるように、今必死でことばのかけ方を考えている。