torii sakiko



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堆肥置き場から生えた1本のつるから大きなかぼちゃが15個採れた。(あまりに広がって堆肥置き場が使えなくなってしまったので見かねて夫が一掃したが放っておけば倍以上、いや、夫曰く「このつるの太さなら100個いけたかも」という立派なかぼちゃだった。)今年は雨が少なく暑過ぎたせいか誰でも作れるキュウリやかぼちゃの生育が地域全体で悪いような気がする。どの畑にも苦労が見える。そんなわけで、自分の良い時に良い条件を見計らって発芽して成長したかぼちゃを見ていると育てるのが馬鹿馬鹿しくなる。ズッキーニとかぼちゃは力を入れれば入れるほどうまくいかないような気がする。そういう性格の野菜なんだろうと思う。技術の結晶代表の茄子は今になって採れすぎている。別に技術を駆使していないのにこうだから、当たり年なんだと思う。
久々に連絡をとった友人に「子供可愛い盛りだね、幸せそうでなにより」と言われた。この友人は芸能人だったのだけど、人気もあってお金もあって芸能人職だけで不自由なくやっていけていたのに突然引退し10年ぶりに一般人に戻った。今は「朝起きて夕方まで働いて夕飯食べて眠る生活がいかに健康的か、身にしみる毎日を送ってる」そうだ。昔からどん底まで暗い性格の持ち主だったが、今回はなんだか明るかった。事務所にも誰にも指図されずファンの期待もない中で好きな仕事に就いて規則的な生活をしてやっと「幸せそうでなにより」なんてプラスの言葉に繋がったんだと思う。
そんな友人の明るさは「一見茄子なんですけど本当はかぼちゃでした」と言っているみたいで、わたしには面白かった。わたしはどんな野菜なんだろう、夫は大豆のような、息子は冬越ししたにんじん、娘はトマトのような気がする。
写真は無いが、本日は遅れていた人参の播種。マルチや肥料を使いたくないのだけど手を掛けていられないと草に負けてしまったり間引きが遅れるので、今回はバーナーで地表面を焼いて地中の微生物は守ると云う方法。種は毎回そうなのだけど、購入種子ではなく毛のついたままのモサモサした自家採種のもの。うまくできれば200キロ以上取れる。そんなに人参を作ってどうするかって、冬じゅう食べたりお米のお客様にオマケしたりする。播種済の白菜やキャベツもそうだ。少し広めに多目にやると自然栽培というのは失敗しやすく「家庭菜園くらいの量にしてうちで食べる分だけにしようよ」と夫には何度も提案したが、人参一本から取れる種子の量は大変多い。買うのがバカらしくなるくらい多い。そういったことと、やはり食事を気を付けているお客さまに提供したい気持ちが夫には溢れていて、こうなる。確実に、許容範囲で、立派な見た目のものを、という私の性格は夫の兄に似ているそうだ。それで何◯万も稼いでいる義兄もすごいのだけど、そういう風にしない夫には違う方向の素晴らしさがある。とことん付き合って、とことん信頼して、そして何処よりも良い作物が余るほどできるように精進したいと思う。
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息子を園に送って行ったら先生も生徒もいつもの半数いないくらいで驚いた。お盆週は希望により出欠自由なので息子に関しては適当に二日だけ「夏休み、ってことで」と申請したのだけど、理由なく一週間休ませても良いみたいだ。でもまあ今日もお米を買いに来る方がいて他にも注文が入っているし、明日もお米のお客様、明後日は盆祭りでカバー曲ばかり演奏の仕事があるから息子には園に行ってもらえると大変助かる。園に行かせずなるべく家で見た方が良い面もあるのだろうけれど、今年はこうなったのでこれで、来年は本人に希望を聞いて親の予定も調整しようと思う。何事もやってみなくては、通過してみなくては勝手がわからない。昨日は手絞りでのワイン作りが三年目三度目で、はじめの年二人で(子守しながらだけれど)二日間かかっていた作業を(子二人子守りしながら)五時間に短縮できた。通過してみて工夫しての繰り返しを一年に一度しかないことは一年おきにやるのだから、コツを掴むまでに相当の時間がかかるし時間をかけただけの何かがある。そうしているうちに我が家のスタンダードを確立できたら心の動揺も少なくなり幸せだろうと思う。

いたずら盛りの息子の寝顔を見ても可愛いと思えず悩んでるいたのだけど、保育園に着いて自転車の陰で目線を合わせてニヤリと笑ったらデレデレしていて久々に可愛いかった。歌も自分も家族も仕事も、その在り方のスタンダードを掴むまでが大変でもあり楽しい瞬間でもあると、忘れてはいけないなと反省した。
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