torii sakiko



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父から「bs見ました」とメッセージが届き、夜汽車紀行の再放送でもあったのだろうと予想しています。相当な時間を割いてもらってはいるのですが再放送(正確には再々放送)の連絡は来ないので知りませんでした。
あの番組の監督は長嶺高文さんと云う方で本職は映画監督です。長嶺さんは渡さんの事が大好きなようで、同様に渡さんや加川良さんを敬愛している大杉蓮さんを旅人とし、わたしなどをゲストとして撮影されました。ぶらり途中下車の旅なども手掛けていらっしゃったようですが、二時間の長時間のテレビ収録はあれが最後(収録は一年前でした)、今年10月に亡くなりました。5月にお会いしてお酒を飲んだ時には「(病気は)治ったんだよ~」と調子良くがはがは笑っていたのですが呆気ないものです。亡くなった後にある人から「良い人から先に逝ってしまいますね」とメールを頂いて憤慨したのは、長嶺さんは相当クセがあるしオラオラなところも含めて深く付き合うべき人であって、良く知りもしないのに薄っぺらな言葉で失礼な!と思ってしまったのと同時に、良い想い出としてでしか人の心に生きてゆけないような人でなく、死んだか死んでいないかわからないくらい灰汁の強い人だと思い出したからです。

そんな憤りを抱いたままに、私事ではありますが11月30日に祖母(夫方)、その二日後に葬儀の喪主を務めるはずであったの叔父(夫方)を亡くしました。二人とも亡くなる前日まで元気であったのに、二人きりで暮らしていた二人の遺影が並び合同葬儀とは理解し難い事でした。
誰も居なくなった家をお母さん(夫方)と夫と私で片付けていると出るわ出るわの困った物、大量の紙袋やお菓子の缶から高価なもの、貴重なグランドピアノまで様々です。(二人分なのに三人でも到底終わりは見えません!)こんな物まで取っておいて!なんて困りながらの作業ですが二人の特徴、生きていたしるしを感じられます。忘れられない良い想い出だけではないものこそ多く留めておくべきと信じて、もう少し頑張ります。