torii sakiko



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出産予定日まであと二十日となり、今になってようやく妊娠状態に慣れてきました。年末に「入院した方が良い」と助産院を騒がせ、数日後には「もう病院で帝王切開し赤ちゃんは保育器の方が良いかもしれない」とも言われたのですが、先日一泊助産院に入院し胎児と自身の守り方を教わることで随分回復したのです。焦りと不安と不満から「どうにでもなれ」という気持ちが強かったわたしは自分に優しくする事が胎児を守ることになるとは理解できておらず、体調不良も手伝って妊娠生活を楽しいと思ったこともありませんでした。それが助産院の天井を眺めた一晩である方からいただいた「ご自愛ください」の言葉の意味まで深く理解できたのですから、無理にでも、検査も含め入院を勧めてくださった助産師さんには感謝するばかりです。
結婚をしない勇気や子供を作らない決意、また望んでもできない身体や状況、さまざま抱え皆生きているのに世間様に向かい弱音を吐くこと、又は子供やペットの写真を載せることなど甘えであり失礼だと思っていたのですが、それぞれの置かれた役割を果たすために発言し行動してゆくほかないのではないかと考えるようになりました。それでやっとわかり合える、合えないを判断し、守りたいものも自身の心も守られるのならば幸せなことと思うのです。