torii sakiko



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稲を掛け、大豆を採り、秋を感じたのは先月のほんの一瞬で、今月に入ると同時にあまりに寒くなったのでわたしと息子もほんの一瞬で農作業から離脱しました。ですから近頃は家でぬくぬくしていて冷えて帰ってくる夫のご飯をなんとなく作って、なんとなく風呂へ入り、なんとなく幸せに暮らしています。自慢したいくらい現状を受け止められるようになって、トイレの天井に付けた無意味なガーランドさえも気に入っていて、なんでも来いとは(面倒なので)思いませんがおおかた何があっても平気な心を手に入れたと思っています。これが30代の景色なのでしょうか。
あのときああだった、こうだったと思い返しながら、ああやろう、こうやろうが幾つも並んで待っていて、なんと楽しいではありませんか。
冬支度に大忙しです。切り干し大根に干し柿作り、窓にフィルムを貼って冷気を遮断、換気扇やコンロを洗い、床を拭き、いつの間にか大掃除も兼ねています。掃除をしていると次々に生活のアイデアが浮かび、庭につけるサンシェードを買おうとか、ゴーヤのカーテンの下に子供用プールを設置して遊ばせようとか、夏のことまで考えてしまいます。もはや夏支度とも言えます。
そんなことばかりでギターに触れてもいないので如何なものかと思い、0歳児の邪魔が入っても出来る音楽活動と云うことで日記を書いています。あと他に何ができるかと考えていたら、義父が音楽仕事でアメリカへ行っているのですがそこでボブさんとメイヤーさんに「見つめる女」を手渡してくれていると思い出しました。なんてグローバルな活動なのでしょうか。これ以上することはありません。義父からのお土産を期待しつつ、わたしはまた切り干し大根を作ります。
狭いながらも楽しい我が家「私の青空」をもう一度振り返っても良い時代に入っているのかもしれません。