torii sakiko



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もう終わりころだが、花壇に植えた種とり用の聖護院大根の花が白く美しく、どうしてだかその周りに白いあやめ、白いすずらんのようなすずらんでない、スノードロップでもスノーフレークでもないなにかがわっと咲いていて花壇が一時的に白い花で埋め尽くされている。アブラナ科は交配せぬようにあちらの花壇にはカブを植え、畑の隅には切太大根を植え、目の前の花壇には聖護院大根、というようにそれぞれ菜の花を咲かせ虫や風に受粉してもらい種を育てている。小松菜やカブや白菜の菜花は黄色で見慣れているのだけれど、大根の菜花の白ははっとする程美しく、花壇を見てはひとり感動している。横を「七草で言うスズシロだね、大根の花は白い」と夫が通り過ぎて、私はさらに感動してしまった。「なんでも花が咲くから種になるんだね」と口走ると「イチジク以外はね。あいつら 花無し果 だからね。」と言って作業を続けていた。(イチジクは漢字で無花果と書く。)私たちの育てている米も花が咲く。小さい小さい花がいくつも咲いて、きれいとは言えないけれど、あ〜!今年も立派な米がつくな〜!となる安心材料。お客さんに「お米の種も育てているんですね?」と聞かれたことがある。そのお客さんは米が種だと知らなかった。だから米に花が咲くなんて、想像もしていないと思う。大抵の食べているものには花があって、それが実になって、種があって、茎を食べたり葉を食べたり根を食べ、実だけでなく種を食べたりして生きているんだと思うと、当たり前のことを意識しないのはもったいなく感じる。芽が出てふくらんで〜花が咲いて実がなって〜ぐるんと回ってじゃんけんぽん(わたしの育ったところではこのような歌詞だった)と幼少期歌っていたのが思い出されて、そのわらべ歌にもあらためて感動している。
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やるしかない、季節です。
夫が忙し過ぎて疲れてしまい少し落ち込んでいたので「じゃあ私、明日は50枚請け負うよ。」と言ったら「午前中に?本当に?頼るよ?」「早朝に家事終わらせればできるから、やる。」なーんて、返事してしまったから、やるしかない。まあでも、今日も静かに激しく泥遊びする娘のお陰で大分進んだし、息子がうろちょろしていても、できるできる!できるできる!

やるしかない、季節です。

端境期で小松菜とレタスしか野菜が無くて飽きていて、じゃあ庭でよもぎ、行者ニンニク、つばきの花を採って冷蔵庫から水煮のタケノコ出して天ぷらにして夕飯!なんて日もあるけれど、やるしかない、季節ですから、それで良し!あ〜明日は朝から目の前に50枚の苗箱だわ〜。ワーカホリックの振りしてやり抜くぞ〜!
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ハイハイを始めた娘は、屋内野外関係なく進む。息子もそうであったけれど、砂利の上でも砂の上でも泥の上でも問題なくどんどん進む。おかげで息子はしっかりハイハイの期間が長く、歩き出したのは1歳3ヶ月だったから親としては心配でたまらなかったけれど、良い勉強になった。娘は10ヶ月になった。息子と同じようだったら、あと5ヶ月はハイハイだ。第二子は何も心配なく見守っていられる親の余裕付きで、少し娘が羨ましい気持ちになる。息子の方はエジソンの箸を買った。左利き用の立派な箸だ。第一子とのこの様々な付き合いを面倒に思わないでやりたい、のだけれど、毎朝「ほいくえん、いかないー」と泣かれるのには、とうとう本当にうんざりしている。冷静になってもう一度、自分の中の怒りや悲しみを断たなければいけないかな。放っておけない第一子男児と、放ったらかしの第二子女児、なかなか同じ扱いのできない親で反省している。
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【お知らせ】

東京にあるお蕎麦屋さん「天真庵」で我が家の玄米酢を取り扱っていただけることになりました。美味しいもの好きの皆様、是非とも足をお運びください。
天真庵 ホームページ  (Click!) 

ライブ情報を更新しました。infoページにてご覧ください。
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今日の息子は保育園に行きたくて行きたくて、毎日一時間以上「ほいくえん いかないー」と泣いていたとは思えない態度で登園した。これには理由があって、人生初の自分専用傘を手に入れそれを先生に見せたいというそれだけのことなのだけれど、にこにこ登園してくれて本当に良かった。ここのところ愛も薄らぐほどしつこく泣くので、こちらも限界間近でどうしたものかと悩んでいたところだった。たかが傘、されど傘で、ほとんどの同級生が持っている傘を、我が家ではカッパを着るか傘を使わない生活であったので買い与えておらず、三日間降り続く雨の中、小さな心を「かさ ほしい かさ ほしい なんで ぼくだけないの」でいっぱいにしてしまっていたのだ。みんなと同じが良いこととは思わないけれど、わたしだって高校生の頃みんなと同じルーズソックスが履きたかったと思い出した。もしルーズソックスを履いて登校できたら、高校が楽しかったかもしれないし、自分に自信がついたかもしれないと思う。息子のおかげで、少しのことがこどもの心を大きくするんだと学ばせてもらえた。晴れているのに、朝起きてパジャマのまま傘をさして、晴れているのに傘を持って登園したから、明日は「傘は雨の日だけ」を納得してもらえるように、今必死でことばのかけ方を考えている。
このところ、少し忙しかった。0歳児の娘とセットの私なんかでも出来る農作業はあって、家事を適当に済ませて息子を保育園へ送ってから、ひたすら出来るとこをする充実の日々だった。今日は一区切りついて、夫の草刈りに同行した後、明日の親子遠足へ向けて弁当の下ごしらえをしながら家でゆっくりしている。夫はこの先一ヶ月弱草刈りかトラクターの作業が多くなるので、明日以降、私は野菜関連のいろいろを娘と共になんとかやっていこうと思う。甲府のアジア料理店で、パクチーや唐辛子やらを生でオーガニックなら出来ただけ全部買ってくれるそうだから張り切っているし、雄性不稔や動物性堆肥に疑問を抱いている方々には野菜もたくさん求められているので、固定種の自家採種野菜にマルチを使わず育苗培土も昨年から夫が落ち葉やおからで作り続けている自作のもので張り切っている。あとは宮沢賢治がそうであったように、音楽や哲学まで手を伸ばせるようになればやっと「生活」と呼べるのだけれど、それはまだまだ、楽しみながらの修行が続きそうだ。
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5月が終わる。忙しい毎日にとても嬉しい来客で、渋谷さんと平田さん、それから別の日には西尾賢さんと豆奴さん、上村勝正さんと藤ノ木みかさんが来てくれた。渋谷家の巨大網戸の張り替えの話をしたり、みかさんがスルドを叩いたり効果音で活躍している平成たぬき合戦ぽんぽこを観ながら西尾さんの料理をいただいたりで、心身共に更に元気になった。音楽に片足を突っ込んでいて本当に良かったと思う瞬間だった。6月はいよいよ田植えで、今年はついに苗が「上出来」と言えるくらいになっているので楽しみで仕方ない。田んぼの話は次回また、落ち着ける時間をみつけて書こうと思う。
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